抱きしめてあげることの大切さ

保健室にやってきて保健の先生に「抱っこして」という女子高生がいるそうです。

講演のなかでそんなお話をしてくださったのは、生と性と食の大切さを説いて、
年間100回以上もの講演をしていらっしゃる内田美智子さんという助産婦さん。
たくさんの心に響くお話をしてくださった中のひとつです。

普通に考えると「エッ?高校生にもなってまさか!?」と思いますよね。

赤ちゃんは、生まれるまではお母さんの子宮の中で羊水に浮かんで
必要な養分は胎盤からもらい、
母親の心音をはじめとした心地よい音を聴きながら平和に過ごしています。

それがある日突然、自分を守ってくれていた子宮が
追い出そうとするように収縮を始め、
狭い産道を大変な思いをしながらくぐりぬけ、外の世界へと出てきます。

外へ出てきた赤ちゃんは、
抱かれたり見つめられたり声をかけられたりすることで安心し、
自分は生まれてきて良かったんだという自己信頼感が芽生えます。

いつでも無条件に抱っこしてもらえ安心していられる環境、スキンシップが、
子供の健やかな心の発達には欠かせません。

もし十分なスキンシップが得られないと、
自分は生まれてきてはいけなかったのではないか、
自分のまわりの環境は信用できない・・・・と、子供の心は不安でいっぱいになり、
不安定な心の状態のまま成長していきます。

そんな子供が高校生になってまわりの人間を見渡した時に、
保健の先生なら自分の満たされなかった欲求に答えてくれるのではないかと思って、
「抱っこして」と、はばかりなく言うことになるのです。

生まれ落ちてから、
自分は生まれてきてよかった、自分の周りの人間は信用できると思える子供を、
Wanted Child(ウォンテッド・チャイルド)と言い、
逆にスキンシップの不足から不安と不信に追い込まれる子供を
Unwanted Child(アンウォンテッド・チャイルド)と言います。

Unwanted Childは、何度か赤ちゃんなりのコミュニケーションを試みた後、
何度やっても反応がないとわかると、
かかわろうとすることをやめてしまうそうです。

コミュニケーションを断ってしまった子供がそのまま大きくなって思春期を迎えると、
満たされなかった心をどこかで埋めて欲しいという欲求が強くなります。

その相手が保健の先生なら、救われます。
抱っこしてくれて、話を聴いてくれます。

でもそれが原因で、優しく声をかけてくれたおじさんについて行ったり、
ちょっと怖そうだけど自分を認めてくれる魅力に逆らえず、
やくざな生業の人とかかわりを持つことになったりもするのです。

悲しいと思いませんか?
自分には何も責任のない赤ちゃんの頃に、
満たされるべき心が満たされなかったがために、
表面的な優しさにほだされて本当の優しさとは違うところに迷い込み、
さらに傷ついていくなんて。

保健室に「抱っこして」と言いにこれる子は、まだましです。
必要なのにそんなことのできない子供たちもたくさんいます。

自分の子供を、そんな風に育ててはいませんか?
特別なことは必要ありません。ただ抱きしめてあげるだけです。
年齢なんて関係ありません。
癒されなかった心は、いくつになっても癒されたいのですから。

抱きしめてもらえる、安心できる、自分は生まれてきてよかったんだと思える、
それだけでその子の世界観は大きく変わってきます。
もちろん家族とのかかわりも。

ひとまずギュッと抱きしめてあげましょう。
子供の心が落ち着いた時に、
不思議と自分の心も穏やかに落ち着いているのに気がついて、
びっくりすることだろうと思いますよ♪

幸せを呼び込む健康レシピと心のレシピ:抱きしめてあげることの大切さ


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